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民芸品「スゲ細工」の資料館オープン!(新潟県上越市板倉区)

2021.5.14

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スゲ細工の歴史、製作工程がまるわかり!!

新潟県妙高市の平丸地区で作られる民芸品「スゲ細工」。この歴史や作り方が学べる施設「スゲ細工資料館つなぐ」が、新たに上越市板倉区釜塚に開設されました。

スゲ細工は雪国の山間集落、新潟県妙高市平丸地区で作られている伝統工芸品のことです。農家の冬の収入源として1958年(昭和33年)から作られてきました。ピーク時には200人の作り手がいましたが、過疎高齢化で職人は見る見る減少。その一方で、伝統を絶やしてはならないと2015年にNPO法人 平丸スゲ細工保存会が発足し、伝統と技を継承しています。

「スゲ細工資料館つなぐ」はスゲ細工の作り手を増やそうと、平丸スゲ細工保存会が2つ目の拠点として新たに開設しました。建物は板倉区釜塚に昭和初期に建てられた築90年ほどの古民家を改修しました。

囲炉裏のある18畳の座敷には、スゲ細工の制作実演コーナーが設けられました。ここでは、今年の干支「丑」の作り方を間近で見学できるほか、スゲ細工の文化・歴史を学を伝えるDVDが視聴できます。



またフローリングに改修された展示室には、スゲ細工文化の発祥となった馬の実物をはじめ、年ごとに作られる干支の十二支が飾られています。

今と昔では、作り方は同じでもデザインが異なるなど、違いを見ることができます。

また材料となるスゲの種類や乾燥などの加工方法、組み上げるまでの一つひとつの細かなパーツを見学することもできます。

NPO法人 平丸スゲ細工保存会の柴野美佐代理事長は「スゲ細工の展示は、近代的な家には(雰囲気が)そぐわない。囲炉裏のある古民家が見つかったので、ここに決めました。外に向けて発信できる場所、気軽にこれる場所として作りました。平丸への山道が不安という人もいたので、ここであれば来やすいし、ここから平丸やほかの団体ともつながっていければ」と話しています。

今後は2階にある和室を、宿泊して製作体験ができるスペースとして開設する予定です。スゲ細工資料館はまだ漆喰など改修途中なこともあり、5月中はプレオープンとして入館無料となっています。

スゲ細工資料館「つなぐ」

プレオープン:5月31日(月)まで
グランドオープン:6月1日(火)から
■住所:新潟県上越市板倉区釜塚111
■休館日:5/31まで木曜、6/1から水・木曜
■入館料:5/31まで無料、6/1から大人200円、中高生100円、小学生以下無料

スゲ細工資料館「つなぐ」

開館時間:9:00~16:00

住所: 新潟県上越市板倉区釜塚111
電話: TEL090-3548-7370(平丸スゲ細工保存会・柴野)
アクセス: 〈車〉北陸道「上越IC」より約30分
URL: https://www.facebook.com/hiramarusugezaikuhozonkai/

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