新潟県上越市で戦国武将上杉謙信の遺徳を称える第100回謙信公祭が、23日(土)、24日(日)の2日間行われました。節目の今年は謙信公役を俳優の松平健さんが務め、勇ましい姿を披露しました。
記念すべき100回目の謙信公祭は、今年ものろし上げから始まりました。
上越観光コンベンション協会 山田知治 会長
「100回目という節目の年。途切れなく続いてきた。上杉謙信が生まれた場所はここしかない。大切にしたい」
謙信公みこし渡御は、春日山町の住民などおよそ300人が2日間かけて22町内を回りました。
そして午後4時30分頃、気温が30度を超える中、メイン行事の「出陣行列」がはじまりました。全国からおよそ400人が参加し、上杉軍と武田軍に扮し、歩行者天国になった山麓線などおよそ600メートルを練り歩きました。
「上杉全軍、川中島へ向けて、いざ出陣じゃ!」
白頭巾をつけて現われたのは上杉謙信役の俳優、松平健さんです。
山麓線やパフォーマンスが行われる春日山交差点は多くの観客が訪れ、「お館様」と歓声をあげていました。
午後6時。もう1つのメイン行事「川中島合戦の再現」が春日山城史跡広場で行われ、上杉謙信と武田信玄の一騎打ちなどが再現されました。
このあと、松平さんが観客にメッセージを送りました。
上杉謙信役 松平健さん
「大切な役を務めさせていただき、こんなに身に余ることはない。100回・101回と皆さんでこの歴史をつないでほしい」
最後に松平さんの代表曲「マツケンサンバⅡ」の音楽に合わせて花火が打ちあげられました。
東京から
「松平健さんが出演するので来た。すてきだった。歴史を感じた。来年も来たい。末永く続いてほしい」
地元から
「最高。楽しかった。毎年みんなが足を運んでくれるような盛り上がる祭りにしてほしい」
富山から
「3回目の参加。今年は人が多く派手。花火も上がった。謙信役が松平健。にぎやかになった」
翌日は、春日山城を目指して米俵が乗ったみこしを担ぐ献納米合戦が行われ、14チームが参加しておよそ1.5キロの坂を駆け上がりました。
また、第100回の開催を記念し、妙高市の仮山伏保存会が、火祭りで知られる仮山伏の棒使いを春日山神社で初めて披露しました。
仮山伏 保存会 内田祥吾 さん
「なかなかないタイミング。歴史ある神社。第100回で呼ばれてありがたい。練習通りの棒ができた。長く伝統をつなげていってほしい」